心臓血管外科部門・乳腺内分泌・呼吸器外科部門のスペシャリスト、
信州大学医学部外科学講座(外科学第二)です。
当科では,優れた臨床医の育成を目標として,クリニカルクラークシップおよび卒後臨床研修において,科全体で力を注いでいます.担当症例および疾患全般の理解,外科基本手技の習得,プレゼンテーション技術の向上などを具体目標に掲げて実習プログラムを組んでおり,学生,研修医の皆さんに大変好評です.
指導医とともに,手術症例を担当し,教科書などでの学習にとどまらず,術式決定のための詳細な画像所見の分析や,術前サマリーの作成,手術,術後管理などを通じて,臨床現場で即戦力となれるような,高いレベルでの理解を目標としています.
当科の特徴である「早い段階から手技を身につけることが出来る」ことは,学生および研修医の皆さんにも是非経験していただきたいと考えています.より早く,より効率的に,より安全に,皆さんが外科基本手技を習得できるように,当科では様々な工夫をしています.
(1)縫合練習
(3)手術実習
教科書や練習用キットだけでは,実際に手術を行うことは不可能です.第2助手,第3助手として,術者・助手と共に術野に入り,手術中にどうやって考え,どんな器具をつかって,どのように手術を進めていくのか,一緒に考え,体験することで,外科治療をより深く理解でき,将来の術者として必要な知識と経験を積むことができると考えています.みんなに伝わる,分かりやすいプレゼンテーションを身につけることは,臨床医として,避けては通れないことです.当科では,教授回診,術前術後検討会などで,臨床の現場で必要なプレゼンテーションのための知識・技術を学んでいただきます.時には準備のために,指導医とともに夜遅くまで…なんてこともありますが,頑張りましょう!6年生対象のアドバンスド・クリニカルクラークシップでは,担当症例について,指導医とともにパワーポイントを用いてまとめ,学会さながらのプレゼンテーションを行っていただいております.そして,研修医の皆さんには,可能な限り,地方会や,時には全国学会に,演者として参加してもらっています.
外科医は手術をするだけではありません.どんな患者さんに対しても,手術適応は?切除範囲は?術後補助療法は?予後は?新しい治療法は?など,常に考えつづけなくてはなりません.そして,その答えに近づくために,論文を検索し,熟読し,そして考察しなくてはなりません.早い段階から論文を読んで考えることに慣れるために,当科では,研修医の皆さんにはもちろんのこと,学生の皆さんにも,医局員とともに抄読会に参加してもらっています.ここで言う参加とは,もちろん,発表者としての参加です.
さあ,皆さん! 私たちと一緒に,一流の外科医を目指して頑張りましょう!!